1999年9月号
院長より
 
 今回は来年4月より始まる介護保険制度についてお話ししたいと思います。
社会の高齢化の進展に伴って、寝たきりや痴呆の高齢者が急増することが見込まれ、
この制度が施行されようとしています。40歳以上の医療保険加入者、65歳以上のすべての方が対象となり、
保険料が徴収されますが、基盤整備の遅れが指摘され、市町村によってそのサービスにも
保険料にも差が生ずるなど問題点もあるようです。しかし、介護を必要としている人は
介護保険に頼らなければならず、制度の欠陥を医療やほかの福祉制度で補いながら利用していくことも必要です。
 私ども医師はこの制度にどのように関わっているのでしょうか。この介護保険制度には医師会も
全面的に協力していくよう行政との話し合いを行っていますので、まずは安心してください。
そして主治医意見書の作成、介護認定審査会、ケアプラン作成会議への参加等を通して関わっていくことになります。
皆様方が介護保険を受けようと思われた時には、まずご相談ください。手続きとしてはお住まいの区の
区役所に要介護認定の申請を行うことから始まります。申請を行いますと、専門の調査員が家庭を訪問し、
食事や歩行、入浴など日常の生活動作を調査します。調査結果はコンピュータにより全国一律の基準で判定されます。
区役所は申請のあった方のかかりつけ医に連絡し、主治医意見書を求めます。訪問調査の結果と
主治医意見書を元に保健・医療・福祉の専門家からなる介護認定審査会で介護の必要な度合い
【要介護度】
審査・判定します。ここにも私ども医師は審査委員として参加することになります。こうして決まった要介護度に
応じてケアプランという介護サービス計画が作成され、介護サービスが開始されますが、このサービスが適正に
供給されているかのチェックも私どもがお手伝いする予定です。

 実施は来年4月からでも準備はすでに始まっており、この9月から、訪問調査が、10月からは介護認定審査会が開始され、
段々と見聞きする機会も増えてくると思いますが、良い制度になるよう一緒に考えていきたいと思いますので、
ご不明な点などは遠慮なくお聞きください。
心理室より
 
 みなさんは、
【心気症】という言葉を聞いたことがあるでしょうか。おそらくは聞き慣れない言葉だと思いますが、
その程度に差があるとはいえ、以外と身近なものなのです。今回は、その心気症という病気についてお話ししたいと思います。
まず、心気症とはどんな病気なのでしょうか。

 心気症とは、自分の体に現れた症状を、人から聞いた話や本などから得た知識と照らし合わせたりして、
【大変な病気にかかっている】と思いこんだり、ちょっとした環境の変化があると、そのせいで
【病気になってしまうのではないか】と心配になったりし、医者が【絶対に違うので大丈夫です】と保証しても、
【誤診ではないか】【重い病気だから自分に告げないのではないか】などと考えてしまうというように、
必要以上の心配が続くという心の病気です。また、その自分の体に対してのとらわれは、
少なくとも半年は持続するもので、精神的に苦痛なだけでなく、自分の体を心配するあまり、
仕事や日常生活などに支障をきたしてしまうのです。例えば、【太陽にあたると皮膚ガンになるのではないか】
という心配から日中外出ができなくなり、その結果仕事にもいけなくなってしまうなどの障害です。

 では、実際にどんな身体症状【体に現れる症状】が心配になるのでしょうか。比較的多い訴えとしては、
【動悸・めまい・吐き気・呼吸や脈が乱れる・頭痛・腹痛】などが挙げられますが、その症状は多種多様で、
どんなに些細な体の不調でも心配になってしまうのです。

 心気症になると、劣等感と自負心が大きくなり、疲れやすくなったり、気を使ってエネルギーを無駄に消費してしまい、
集中力がなくなったり、記憶力が低下したり、物事を決断できなくなったりという症状が現れます。
他にも、
【不眠・頭痛・めまい・眼精疲労・便秘・下痢・食欲不振・性欲減退】などのあらゆる体の不調が出現します。

 心気症の患者さんの基本的な性格としては、いわゆる神経質といわれるものが多いようです。
自分の心身の異常に注意が集中しやすく、軽症を重症と思いこんでしまい、その異常にとらわれてしまうため、
さらに症状が強められてしまうという悪循環がおこりやすいからです。


 【心気症】
についてお話しいたしましたが、どんなものかおわかりいただけたでしょうか。多くの方が、
なんらかの症状から自分の体が心配になってしまい、取り越し苦労をされたことがあると思います。
心気症はその心配が増強されて起こるもので、決して特別なものではないのです。何か心配な症状がある場合、
それが思いこみではなく、本当に体の病気からきていることもあります。些細な症状だからと一人で悩んだりせず、
早めに医師に相談するようにしてください。
 変形性膝関節症
 
 【歩く・走る・跳ぶ】と脚は日々大活躍です。そのせいか故障も起こりやすく、
【老化は脚から】
と言われるのもあながち根拠のないことではないようです。とりわけ膝は脚の要でありもっとも
負担を受けやすい場所だといえるでしょう。実際、60歳を越えると80%ぐらいの人の膝関節に
なんらかの変化が生じているといわれています。それがすぐに変形性膝関節症に
結びつくわけでわありませんが、この病気にかかっている人は女性を中心にかなりの数にのぼるようです。

 【なぜ膝が痛いの?】
 変形性膝関節症 ・・膝関節を形づくっている骨の先端は、軟骨で覆われています。
             それは、なにかと負担を受けやすい膝の、ちょうどクッションのような役割をしているのです。
             年齢とともに軟骨にも老化が生じ、摩耗しやすくなっています。
             変形性膝関節症は、この厚さわずか3〜5ミリの膝間接軟骨が摩耗し
             失われることから、さまざまな症状を招く という病気です。

  【痛みの症状】
 1・階段の昇り降り時に痛みがある
 2・歩き始めに膝が痛む  
 3・膝を動かすとひっかかる感じがする
 4・立ち上がる時痛みがある  
 5・膝がガクガクして力がはいらない
 6・膝がこわばり後方が張る  

 
*今、症状が軽いといっても安心は禁物です。
  このような症状を感じたら、膝からのいろいろなサインなので見逃さないように注意してください。
  痛風
 痛風の予防と治療

 今回は痛風の治療と予防についてお話ししていきます。
治療は薬物療法と食事療法を中心とした生活習慣の改善の2つから成り立っています。

  【生活習慣改善のポイント】
 1・アルコールを避ける  
  痛風は尿酸という物質が体にたまって起こる病気です。  
  アルコール類
【特にビール】には尿酸の合成を促進させるので控えましょう。

 2・貝類、肉類、ナッツ類を控える  
  肉類等は尿酸の元となるプリン体という物質を多く  
  含むので避けるようにし、野菜や海藻などを多くとるように心がけましょう。

 3・水分を多くとる  
  尿酸は尿から体外へ排出されます。水分が不足し、尿の量が少なくなると尿酸が体内に  
  たまりやすくなります。普段から水分を十分とり、尿の量を多くしましょう。

 4・適度な運動をする  
  20〜30分ぐらいの散歩や水泳などの有酸素運動を毎日継続して行いましょう。  
  ただし、激しい運動は、反対に尿酸値を上げやすくしてしまいますので、注意しましょう。

 5・精神的ストレスをためない  
  ストレスは尿酸値を上げるので適当にストレスを発散するように心がけましょう。

  *以上のことは痛風の予防にもつながります。普段から気をつけるようにしましょう。

  【痛風の発作がおきたら】  
 1・患部を冷やす  
 2・安静にする
【患部をマッサージしたり刺激を与えない】  
 3・アルコールは禁止  
 4・出来るだけ早く医師の診断を受けるようにする

 今回をもって、痛風シリーズは最終回となります。次回からは高血圧についてお話ししていきます。
  お子様の予防接種どのようにされていますか?
 
【予防接種】とは・・・ワクチンを接種することにより免疫抗体を作り患者の発生防止に努める
              ことを目的としています。
  今回は、その予防接種を受けるに当たって注意して頂きたいことをまとめてみました。

 1 問診票は鉛筆ではなく
【ボールペンまたは万年筆等】で記入して下さい。
   お子さまの名前を書く欄の年齢
【満 歳 か月】
   住所欄の
【番地・電話番号】
   医師の記入欄
   以上の問診及び診察の結果、今日の予防接種は
【可能・見合わせる】
   予診の結果を聞いて今日の予防接種を受けますか『はい・見合わせます』『保護者のサイン』

 
*【 】の中、記入漏れのないよう注意して下さい。

 2 当院では名古屋市に住居を有する方が対象です。
     ただし、市外に住民登録されている方が里帰り等で長期間名古屋市内に滞在される場合で、
   住所地の市町村長が発行した依頼状を持参された方はこの限りではありません。この場合
   
【実施済届出票】に依頼状を添付し、住所欄には名古屋市内の住所【滞在地】を併記してください。

 3 接種対象年齢期間以外の方への接種は、任意接種となり委託料の支払い対象になりません。
  
*この場合、自費となってしまいますので、十分注意して行って下さい。

 【事業名・対象年齢】
定期ジフテリア・百日せき・破傷風第1期予防接種・・生後3ヶ月目の該当日から、生後90ヶ月【7歳6ヶ月】の該当日の前日まで
 
定期麻しん予防接種・・1歳の誕生日から、生後90ヶ月【7歳6ヶ月】の該当日の前日まで


定期風しん予防接種・・1歳の誕生日から、生後90ヶ月【7歳6ヶ月】の該当日の前日まで

定期風しん予防接種・・12才の誕生日から、16才の誕生日の前日まで

定期ジフテリア・破傷風予防接種・・11歳の誕生日から、13歳の誕生日の前日まで

定期ジフテリア・破傷風第2期予防接種・・11歳の誕生日から、13歳の誕生日の前日まで

日本脳炎予防接種 第1期・・生後6ヶ月目の該当日から、生後90ヶ月【7歳6ヶ月】の該当日の前日まで

日本脳炎予防接種 第2期・・9歳の誕生日から、13歳の誕生日の前日まで

日本脳炎予防接種 第3期・・14歳の誕生日から、16歳の誕生日の前日まで

乳児一般健康診査(=乳児)・・1歳の誕生日の前日まで(=乳児)

 【高血圧を合併している人】におすすめするお料理
 
  高血圧の人はカルシウム摂取が少ないという、アメリカの疫学調査の結果も示されています。 
したがって、減塩とともに充分なカルシウム摂取を心がけることがポイントです。

 【サケのホイル焼き】・・・一人あたりのカルシウム量250r

  【材 料 / 4人分】
 生サケ400g / 玉ねぎ120g / にんじん40g /ピーマン20g / しめじ80g / サラダ油適量 / 酒(またはワイン)適量
 / チーズ(チェダーチーズなど)120g
  【作り方】
 玉ねぎ、にんじん、ピーマンは食べやすく切ります。 しめじは石づきを採って小房に分けます。
 サラダ油を薄く塗ったアルミホイルに生サケと_を彩りよく盛り、塩、こしょう、酒(ワイン)をふりかけ、
 チーズをのせて、しっかりと包みます。
 オーブントースターにを入れ、10〜15焼きます。

  【ワンポイントアドバイス!】
 サケを豚肉・鶏肉・かきなどにかえたり
 野菜の種類をかえて”わが家のホイル焼き”を楽しみましょう。