1999/3月号
院長からのお知らせ
 日増しに暖かくなってきておりますが、寒暖の差が激しいときは風邪を引きやすいのでお気をつけになってください。

 【測定室での診察】
を始めて、四ヶ月が過ぎましたが、皆さんはどのように感じていらっしゃいますでしょうか。
直接感想を聞いた方からは毎回診察を受けられ、待ち時間が減少したと好評ではありますが、
プライバシーが気になる方やゆっくり話をしたかったと思われている方もいらっしゃいました。
そうお感じになった方には、従来の診察室で診察を行っておりますので、遠慮なくおっしゃってください。
ただし測定室での診察の空いた時間に行いますので、少しお待ちいただくことになります事をご了承下さい。

 最近
【カルテ開示】の問題が時折ニュースになっておりますが、当院では以前より【健康ノート】をお渡ししております。
この
【健康ノート】に記入してあることは、カルテに記載してあることとほぼ同様であり、
検査結果などもこれに貼ってお渡ししておりますので、当院では開示を行っているも同様となっております。
しかし、残念ながら時にお忘れになる方もいらっしゃいます。ぜひ有効にご活用下さいます様お願いいたします。
さらに当院では電子カルテも視野に入れ、皆様の情報が、より有効に活用できるよう努力しておりますので、
お気づきになったことがございましたら、遠慮なくおっしゃって下さい。
                                           
成人基本健康診査はもう受けられましたか?
 
  名古屋市内に居住地を有する35歳以上の方が受けられる名古屋市の年に一度の無料検診です。
毎年、小学校や保健所で行われていますが、時間の都合がつかなくて、受けられないという方もたくさん
いらっしゃるようです。そのような方も多くの診療所で同じように検診が受けられるシステムになっております。
もちろん当院でも受けられますのでご相談ください。

  【診査内容】・・・診査は次の6つの項目で行います
 1.問診

 2.心電図

 3.身体計測

 4.尿検査(タンパク・糖・潜血)

 5.血圧測定

 6.血液検査(肝機能・腎機能・血糖・貧血)

 なお、正確な数値を測る為に食後3〜4時間あけた空腹時の検査をお勧めします。特に血糖や中性脂肪の気になる方は、
朝食抜きの午前受診、又は昼食を取った後おやつ抜きの午後受診が良いでしょう。セットで
【大腸がん検診】
お勧めしております。とても簡単に出来る
【便】の検査です。大腸がん検診については、自己負担金が500円かかります。
 但し次の方は無料です。
 ・40、50歳なごやか健診
 ・年齢65歳以上の方
 ・生活保護
 ・市民税非課税を受けている方医療費助成制度対象者(身体障害者・戦傷病者・母子家庭)

 平成10年度は3月まで、4月からは11年度になります。10年度で受けられていない方は
3月中に是非お受け下さい。予約は必要ありませんので、お気軽にお申し出下さい。
いつまでも健康であること、自分の身体を守ることは家族の笑顔を守ることです。だからこそ成人検診を受けましょう。
               
心理室より  シリーズ不眠症2
 
  今回は睡眠とはどういうものかお話したいと思います。
人間の意識の状態は、 覚醒(起きている状態)と睡眠(眠っている状態)に区別されます。
 
【睡眠】とは、以下のような状態でエネルギーを節約し、身体や脳を回復させるための生理現象です 。
 1) 生体リズムの一つで、周期的に繰り返される一時的な意識の低下した状態
 2) 内外からの刺激により、すぐに覚醒する(目が覚める)ことができる
 3) 体にとって必要なものであり、自分でそれをコントロールすることが可能である

 また、睡眠は脳波でみると、
【ノンレム睡眠】【レム睡眠】の二つに大別されています。

  
【ノンレム睡眠】
 脳波と眠りの深さによって4つの段階に分かれており、段階が進むごとに眠りは深くなります。
その中で3〜4段階は除波睡眠といわれ、一般的に熟睡している状態のことを指します。

  【レム睡眠】
 自律神経の活動が活発になり、血圧の上昇、心拍数の増加がみられ、呼吸も速く不規則 になります。
また、脳波も第1段階を示す浅い睡眠期に入ります。ところが、筋肉の活動はきわめて低下した状態に入るため、
身体の眠りに対して頭の眠りが浅い状態なります。この状態は夢と関係が深いと考えられているものです。
眠りにつくと、まずノンレム睡眠が現れ、その後約90分後にレム睡眠が現れます。
レム睡眠が約10分間続いた後、再び ノンレム睡眠が現れます。
このような周期を1日に4〜5回繰り返すことで人の睡眠は構成されています。
                               
糖尿病
 
 糖尿病は、自覚症状がないままにじわじわと進行し、様々な合併症をひき起こします。
糖尿病の合併症を防ぐためには、患者さん自身も合併症の怖さを知っておくことが大切です。
患者さん自身の生活の質を低下させてしまわないように、血糖のコントロールに努めましょう 。

  【糖尿病による合併症】

  【網膜症】
 網膜(眼球の奥にある膜)にある細かい血管が破れて出血を起こします。
時には、網膜がはがれる網膜剥離を起こすこともあります。糖尿病と診断された後は定期的に眼科受診が必要となります。

  【腎症】
 腎臓は、血液をろ過して尿をつくります。ところが血糖の高い状態が続くと、血液をろ過する毛細血管が硬くなり、
うまく働かなくなります。この状態が続くと
【むくみ】が現れ、さらに進行すると尿がつくられなくなってしまうこともあります。

  【血流障害】
 主に足の血管の血行が悪くなって、
【しびれ】【痛み】などの症状が現れます。

  【脳出血・脳梗塞】
 脳の血管が詰まって血液の流れが止まり、脳の細胞が壊されるのが脳梗塞で、
脳の血管が破れて出血をするのが脳出血です。ひどい場合は命に関わったり、麻痺などの後遺症が残るケースもあります。

  【神経障害】
 神経の細胞や毛細血管が障害されることで、起こります。主な症状として
【足の裏のしびれ】があります。
進行すると、痛みが感じにくくなり、ケガをしても気づかず悪化させてしまうこともあります。
また、内臓の働きを調節する自律神経にも障害が起こると
【立ちくらみ】【上半身に汗をかく】【胃腸障害】などの
症状も見られることもあります。

  【心筋梗塞】
 血液の流れが悪くなり、心臓の血管が詰まりやすくなって引き起こります。心筋梗塞は激しい痛みを
伴うのが特徴ですが、糖尿病の患者さんの場合、自律神経を障害されていると痛みを感じないことが
あるため、発見が遅れ症状を悪化させてしまうこともあります。
花粉症
 
  近年、くしゃみ・水のような鼻汁・鼻づまりなどの症状を伴う鼻の病気であるアレルギー性鼻炎は花粉症も含めて年々増加し、
有病率は10〜20年前の5倍で15〜20%とされています。
  増加の原因は、食生活の変化・大気汚染・住宅の密閉化社会生活でのストレスの増加などの多元的因子が
関与しています。季節性アレルギー性鼻炎のアレルゲンの主なものは花粉で、開花期に飛散する花粉を吸って起こります。
花粉の接触が原因で起こるアレルギー性疾患を、通称『花粉症』と呼びます。
代表的なのはブタクサとスギで、これらの花粉の大きさは普通0.02ミリ以上ですから、花粉が鼻から吸収されると
そのほとんどが鼻の粘膜に付着して 、気管支まで入ることはあまりありません。
そのため、花粉アレルギーでは鼻炎を起こしても、気管支喘息を起こすことは少ないのです。
ブタクサは8〜9月、スギは3〜4月に開花します。特にスギ花粉が原因で起こるものが非常に増えて
いますが、スギ・ブタクサ以外の花粉症も多いことがわかってきました。極端に言うと冬を除いてほぼ1年中、
アレルギー性鼻炎の原因となる花粉が漂っているのです。最も多くみられる症状は目のかゆみで、
この他にも充血・涙がでる・目やにがでる・目がゴロゴロする・といった症状があらわれます。
鼻では、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが花粉症による症状で、これらは、目の症状と同時起こるケースが
少なくありません。花粉症は冬のうちから気を使う必要があるといわれています。

  【対症療法】
 薬物の全身投与、すなわち薬を内服(季節前および季節中に抗アレルギー薬を使用すると症状が予防されます)
したり注射をしたりする方法と、薬物の局所投与、すなわち鼻の中に点鼻したり、スプレーしたりする方法があります。
花粉症は必ずしもアレルギー体質の人だけがかかるわけではなく、普通の人でも、毎年花粉にさらされていると
次第に過敏になって花粉症を起こすようになるという報告もありますので、みなさんも
【予防】を心がけましょう。

 ・マスクをするなら,空気が乾燥しているこの時期にしましょう。

 ・ストレスはためず規則正しい生活をして睡眠を十分にとりましょう。

 ・冷たい飲み物をとりすぎないようにしましょう。

 ・部屋の中には水を張った洗面器を置いたり洗濯物を干したりして、湿気を保つようにしましょう

 ・花粉の多い所には近づかず、アレルゲンとなる草木があったら取り除きましょう。

 ・帰宅時には必ず手洗いうがい洗顔を心がけましょう。