2010年7月号
院長より

 
 暑い夏が近づいています。エアコンを適切に調整し、身体のバランスを乱さないようご注意ください。さて、いよいよ参議院議員選挙です。圧倒的な人気で政権を奪取した民主党もその後の普天間問題や他のさまざまな問題で一年も経たないうちに総理大臣が交代する状況となってしまいましたが、 菅総理になった途端、人気はV字回復したようです。人気を保ったまま選挙に突入しそうですが、消費税増税を打ち出していますから、結果はどうなるでしょうか。
 消費税が導入された当初は社会保障に使われる財源でしたが、何年も経つうちにその目的は忘れ去られ、小泉政権以降社会保障はどんどん後退し、格差社会が広がっています。今度も社会保障の財源が足りないとの名目で増税を打ち出している党の党首が、消費税の目的は社会保障のためだけではないと発言しています。このままで消費税が増税になれば、ますます消費が減り、日本の景気は落ち込むことになりそうです。社会保障が充実し、老後の生活への不安が減れば、必ず消費が促進され、景気は上向くはずなのに、なぜ社会保障を充実させる政策を取ってくれないのでしょう。我々有権者の一票で日本の将来を変えることができると信じ、適切な投票活動を行ってくださいますようお願いいたします。
 任意の予防接種の名古屋市からの半額助成がいよいよ始まります。感染症にかかると周囲の人にも移すことから、予防は自分一人の問題ではなく、社会に役立つ行動です。副反応もありますが、その多くは軽微なものです。ぜひ多くの方に受けていただきたいと思います。この予防接種についての疑問は当院職員にお気軽にお聞きください。

 

うつ病を予防しましょう!

 
 東海地方も梅雨の時期に突入しました。気候が悪いと体調にも少なからず影響が出てきてしまいますね。
 今月、腹囲と血糖値、血圧などの異常が重なって判断されるメタボリックシンドロームの男性は、そうでない男性に比べて、うつ病になる恐れが2倍以上であるという研究報告が九州大学の調査で発表されていました。また、うつ病に罹ってしまうとなかなか身体を動かすことも億劫になってしまい太りやすくなってしまう可能性もあります。そこで今回はご家庭でテレビを見ながらでもできる簡単な体操をご紹介します。

 何かをしながらでもできる「ながら体操」のご紹介

 大腿前面を引き締める運動 
@ ヒザの角度は90度にして足をそろえます。
A 足底面を真っ直ぐに浮かしてそのまま10秒間キープします。    
B 1回にこの動作を8回程度くり返して下さい。
※かかとを上げるだけでも結構です。 

 

 
 足の裏側のラインを美しくする運動 
@ 椅子や壁などに手をそえて腿(もも)を意識して後ろに引き上げたり前に戻したりします。
A 椅子などにもたれかかるのではなく、あくまでも上半身は腹筋を使うことを意識して下さい。足を後ろに引き上げたときに腰が反らないよう注意して下さい。
B この動作を左右30回程度くり返して下さい。

 


 V字バランスで腹筋を鍛える運動 
@ 両脚を持ち上げます。
A お尻を中心に背中と太ももが「V」字(バランスが取れない場合は椅子にもたれても結構です)になるような姿勢をとります。
B 膝下のラインと床が平行になるようにV字を保って30秒静止します。
C この動作はテレビなどのCM中などの間にずっと行ってみて下さい。

 


 

前立腺がん検診がはじまりました!

 
 本年度から、名古屋市在住の50歳以上の男性(本年度中に50歳になる方も含む)を対象に前立腺がんの検診がはじまりました。本年度の実施期間は6月1日〜来年3月末までとなります。
 検診料は50歳~69歳までの方が500円、70歳以上(本年度中に70歳になる方も含む)の方は無料で受けることができます。なお、生活保護世帯の方や医療助成を受けている方等も無料の対象になりますので、名古屋市のホームページや医療機関の窓口で一度確認をしてみてください。
 前立腺がん検診では、簡単な問診と採血による前立腺特異抗原(PSA)検査を行います。では、PSAとはどんな物質なのか、前立腺がんとはどんな病気なのかここで簡単に説明をしたいと思います。


 前立腺がんとは
 前立腺(外腺)に発生するがんの一種で、最近急増傾向にある病気です。前立腺がんの発生には男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。中高年の男性において、前立腺肥大症とともに注意すべき前立腺の病気のひとつです。
 ほかの臓器のがんとは異なり、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば、ほかのがんに比べて治りやすいがんであるといえますが、前立腺がんには特有の症状というものはほとんどなく、特に初期のがんでは自覚症状がほとんど無い為、あったとしても他の病気と区別するのが難しいといわれています。また、進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあるため、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切になります。

       
 PSAとは
 前立腺から分泌される物質で、前立腺がんになると血液中に増加する物質です。
 そのため、PSA値が高いほど前立腺がんが疑われます。しかし、PSA値が高ければ、必ずがんであるというわけではありませんし、逆にPSA値が正常の場合でも前立腺がんが発生していないということにもなりません。あくまでも、前立腺がんを発見するきっかけとなる一つの指標です。

 特別な症状がなければ、泌尿器科受診はなかなかしないものです。今まで大きな病気をしたことがない方であればなおのことです。検査の為に病院受診をするのは面倒という方も、年に一度の健康診断と一緒に検診を受けてみてはいかがですか。
 
 **補足
 前立腺がんと並んで注意しなくてはいけない前立腺肥大症。
 簡単なチェックシートを掲載しておきますので、ここ一ヶ月の排尿状態を思い出してみて、まずはセルフチェックから始めてみませんか?


 <国際前立腺症状スコアの判定>
  尿路の症状には複数の要素が関係しているため、この点数だけで完全な判定はできませんが、一般的には0〜8が軽症、9〜20が中等症、20以上が重症の前立腺肥大症と考えられています。