2007年5月号
院長より

 
  統一地方選挙が終わり、次は7月の参議院議員選挙となります。医療制度や診療報酬など、医療
に関わる重要事項は国会で決定されますから、我々医師が患者さん方のためになる制度にしたいと
考えた場合、国会議員がその声を国会で代弁してくれないといけません。そして国会議員は選挙で
選ばれるので、当選させてくれる人たちの意見をくみ入れ、活動してくれるはずです。いくら応援しても
国会議員に応援していることが伝わらなければどうしようもありませんが、現在の比例代表非拘束性
選挙である参議院議員選挙は誰が応戦しているかが非常に分かりやすい選挙です。私どものように、
医療制度を通して国民が安心して生活できる日本にしていきたいと思っている団体が推薦している
候補を一緒に応援して下さることで、その思いが国政に伝わるのだ、ということを十分に認識していた
だきたいと思います。
 今の日本は赤字国債を発行し続けなければならないほど財政状況が緊迫した状態であるため、
国の負担を軽減することが最も優先される事項となっているようです。そのため、医療制度においても
国の負担を減らし、その変わりに国民と医療機関とがその犠牲となり、一手にその負担を背負わされ
ています。国民の健康を守ってくれるはずの厚労省も財務省の言いなりになっているのか、最近も
とんでもないことを言い出しております。厚労省方針として、75歳以上の人が加入する後期高齢者
医療制度を08年度に創設するのに合わせ、複数の疾患を持つ高齢者を一人で診ることができる
開業医を「総合的な診療能力を持つかかりつけ医」と認定し、公的な資格を与える方針を固めた、
というものです。様々な疾患を持つ高齢者に、高度な専門医療は必要ないとも読み替えられる暴言と
言えます。厚労省の方針には「金のかかる入院患者の終末期医療を在宅医療にシフトし医療費を
抑える」という別の思惑もあると言われており、小泉政権以降の「医療費抑制ありき」をむき出しにした
政府の姿勢を変えるには、これ以上政治に無関心ではいられません。
  是非ご協力をお願いいたします。
 

リラクゼーション


【リラクゼーションいたしましょう】

 リラックスを生み出すもの。それは、セロトニンという脳内物質です。
 セロトニンのおかげで、私たちは、リラックスできるのです。

【セロトニンとは?】

 脳内で分泌される、神経伝達物質のひとつです。他の神経伝達物質である、ドーパミン(喜び、
快楽を司る)やノルアドレナリン(恐れ、驚きを司る)などの情報をコントロールして、精神を安定させる
働きがあります。このセロトニンの分泌が低下すると、不安や、うつ等の精神症状を引き起すと
いわれています。

【セロトニンが少なくなるとどうなるのでしょう】
 感情にブレーキがかからなくなる。
 精神が不安定になる。

【あなたの生活は、大丈夫?】

 現代社会の中では、動かない、姿勢が悪い、日光にあたらない、偏った食生活、ストレスが多い等
など、セロトニンの分泌を抑えがちな生活をしています。

【では、セロトニンの分泌を促進させる為には、どうしたらよいのでしょう】
  ・ 日光にあたる
  ・ リズム運動をする
  ・ 意識的に呼吸する
  ・ バランスのとれた食生活
  ・ 笑う(作り笑いでも可)
  ・ 音楽鑑賞

 この中から、リズム運動、呼吸法、食生活について紹介します。

【リズム運動】
 チューイングガムを噛む:実は、咀嚼はリズム運動。大リーガーの選手たちが、ガムを噛みながら
                プレーしているのは、わざわざメンタルトレーナーが、指導しているのだそう。
 散歩をする:だらだら歩くのは効果なし。歩く事に集中する。歩く事を考えながら歩く。呼吸を意識
        しながら歩く。
 その他、自転車こぎ、ダンス、水泳、歌をうたう。

 少し負荷を加えながら、意識的にリズム運動を行なう事が、セロトニンの分泌を促がします。集中して
単純なリズムの運動に、意識をし、繰り返す。それを5分から20分くらい続けましょう。疲れるほど
すると、逆に、セロトニンの分泌が抑えられてしまいますので、ご注意を。

【呼吸法

1. 背筋を伸ばす。
2. お腹の奥から胸全体の順で意識し、大きく息を吸い込む。
3. お腹に力をいれることを意識しながら、ゆっくりと息を吐き出す。
 1回の呼吸は1〜3回。1日3回続けましょう。自律神経機能の改善効果が期待できます。

【食生活】
 セロトニンの原料となるトリプトファンはアミノ酸の一種で、タンパク中の含量が少なく、不足しがちです。
赤身の魚、肉類、レバー、乳製品、納豆、豆乳、鶏卵などに比較的多く含まれています。バランスの
良い食事を心掛けましょう。

 リラックスした気分になる為には、セロトニンは欠かせません。毎日の生活の中に、このようなリラク
ゼーションを取り入れてみてはいかがでしょう。
 

五月病

 
 5月になり、
そろそろ学校や会社にもなれてきた頃なのに、何となく気が滅入って勉強や仕事に
身が入らない、集中できないなどの症状の方はおられませんか?「五月病」は新入生や新入社員に
限らず、また5月に限った病気ではありません。新しい環境の変化についていけず、知らず知らずの
うちに自分の殻の中に閉じこもりがちになる「心のスランプ」の状態を言います。

【原因はあるの?】

 新しい環境で生活をするということは、大きな変化が1度に降りかかり、肉体的にも精神的にも
くたびれてしまいやすいものです。4月は新しい生活に早く慣れることや新たな人間関係を築くことに
エネルギーを使い、これが5月に入ってからストレスという形となって、体や心の重荷となっていくのです。
 それには本人の性格も関係しており、同様のストレスがかかっても、非常に負担になる人もあれば、
上手く乗り越える人もおり個人差があります。

【どんな症状が出るの?】
身体的な症状
 食欲不振、疲れやすい、不眠、朝起きられない、頭痛、めまい 動悸、肩こり、腹痛、便秘など。

精神的な症状
 憂うつ、イライラ、不安、自信がなくなる、やる気が出ない、
 何をしても楽しくない、判断力や思考力が低下するなど。

【五月病を防ぐにはどうしたらいいの?】
○気分転換をしましょう! 
 焦ったり、悲観したりしないで、「マイペースでやろう」とゆったり構えることが大切です。自分のストレスの原因を探り、ストレスの解消を図りましょう。スポーツや音楽、読書など、自分にあった解消法を探してみましょう。

○おしゃべりをしましょう! 
 家族や友人に愚痴を聞いてもらったり、とりとめのない話をすることも効果的です。話をするだけで気持ちの整理がついたり、考えがまとまったりすることがあります。 五月病はいつの間にか治ってしまうことも多いのですが、症状が重いときは長引いたり、うつ病になってしまったりすることもあります。そのような場合は早めに病院へ行くことをお奨めします。