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| 2002年5月号 |
| 医院長より |
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診療時間を変更して一ヶ月が過ぎましたが、木曜が休みだと思って水曜にきたけど休みが変わったのですねというお声を聞く 度に心苦しく思っています。ご迷惑をおかけしておりますが、より良い医療を提供することでお返しをする所存ですのでご容赦 ください。 さて、同じく4月から診療報酬と薬価改定があったので、皆様のお支払いになる医療費も変わりました。高くなった方も いらっゃれば、今回は安くなった方もいらっしゃい ますが、経済最優先で、弱者切り捨ての政策が続いていますから、今後 ますます医療環境は悪化していきます。そうならないように私どもも一生懸命努力しておりますが、是非皆様方のご協力も お願いいたします。 良い医療とは何か、例えば何か症状があって困ったとき、電話一本で医者が往診してくれ、薬も届けてくれる、確かに 良さそうですが、いったい費用はいくらかかるのでしょう。こうなったら便利かなと思う部分はいわゆるサービスに当たります から、当然費用は別にかかります。そういう部分も全部保険で行えば膨大な医療費がかかりますから、保険以外で支払い なさい、という考えを今の政府はどんどん推し進めています。 一方本当に通院できず、往診が必要な人にまで保険以外でそういう費用を賄いなさいといわれた場合、これは大変な ことです。一見正しそうな意見も別の見方をすると間違った意見になることもありますので、皆で十分討論をしていかなければ いけません。 どんな医療が良い医療なのか、何かご意見があれば是非お聞かせください。 |
| 慢性肝炎 |
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肝心要(かんじんかなめ)という言葉通り肝臓はとにかく重要な臓器です。まずは肝臓の働きをまとめてみました。 食べ物から得たアミノ酸・たんぱく質・脂質・ビタミンといった材料から人間の体に必要なものを貯蔵したりしています。 体内で生じた有害物質や不要となったホルモンや血液を分解処理したり、お酒や薬などを分解処理しています。 肝臓はとてつもない精密な解毒処理と再生をおこなう場所なのです。 また、20%ぐらいの大きさに切り取ってもやがて元の大きさに戻るくらいの復元力を持っています。 肝臓は大きなダメージを受けても残った正常な部分で十分に働く臓器なのです。 【急性肝炎と慢性肝炎】 急性肝炎を起こす原因は肝炎ウィルスによるもの、薬剤によるもの、アルコールによるもの、また、肝炎ウィルス以外の ウィルスによるものなどがあります。この中で最もよく知られているのは、肝炎ウィルスによる急性肝炎です。最近では ウィルス肝炎はA型、B型、C型、D型、E型の5種類に分けられるようになっています。この中で最もよくかかる急性肝炎は、 A型、B型、C型肝炎でしょう。 A型肝炎は、汚染された飲食物を生で摂取することにより経口的に感染する疾患です。 伏期は約30日くらいです。病状は発熱とともに黄疸、全身倦怠感、疲れやすい、食欲不振などが出現します。診断は 血液中のIgM型HA抗体の検索をします。まれに劇症肝炎となり死亡する場合もありますが、大部分は2〜3ヶ月で治癒し、 慢性肝炎には移行しません。 B型肝炎は、かつて血清肝炎と呼ばれたことがありますが、血液または体液を介して感染する疾患です。今日では成人での 初感染例では一過性の急性肝炎で終わり、まれに持続感染して慢性化する場合もあります。また、母親からB型肝炎ウィルス を受け継いでいる無症候性Hbs抗原キャリアーの人が急性発病する場合もあります。 C型肝炎はもっぱら輸血後に発症する肝炎です。ウィルスは発見されていませんが、血液検査にて診断をつけることが できるようになりました。C型肝炎は、特に慢性化しやすい肝炎の代表です。 急性肝炎の治療は原則として入院にて安静を保たせ、ブドウ糖やビタミン剤の点滴注射がなされます。慢性肝炎の場合は、 急性肝炎と肝硬変の中間に位置していて、6ヶ月以上の肝臓の炎症の持続があります。治療には強力ミノファーゲンCや インターフェロンが試みられています。 【今年度から平成18年度までの5年間、名古屋市の住民健診で C型・B型肝炎ウィルス検査が出来るようになりました。】 対象者 今年度40、45、50、55、60、65、70歳になる方。 今年度に40歳から70歳になる方で、1.もしくは2.に該当する方です。 1.過去に輸血を受けたことがある方 2.過去に肝機能異常を指摘されたことのある方。 【注意!】 C型・B型肝炎ウィルス検査のみを単独で受けることは出来ません。 成人基本健康審査、なごやか健診または訪問健康審査を受診する場合に受けることが出来ます。 C型・B型肝炎ウィルス検査を受けることが出来るのは、5年間の検査期間を通じて1回だけです。 自己負担金が1000円かかります。 気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。 |
| 水虫 |
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蒸し暑く、じめじめした季節の到来です。梅雨から夏にかけて高温多湿になるこの時期は水虫の活動が活発になりがちです。 今月は水虫についてお話します。 【水虫って何?】 水虫はカビの一種である白癬菌の感染によって起きる病気です。この菌が皮膚の表面(角質層)に寄生し、増えることに よってさまざまな症状を引き起こします。 白癬菌は低温で乾燥している時には活動が鈍ります。しかし、 温度15℃、湿度70%以上になると増殖するといわれて います。靴や靴下などで足が蒸れてしまう環境は、白癬菌にとっては快適な場所になってしまうのです。 【水虫の3つのタイプ】 趾間型…足の指の間にできます。はじめのうちは小さな水ぶくれができ、かゆいのですが、乾燥してボロボロと皮がむけると かゆみがなくなります。ひどくなると、皮膚がジクジクして、それがむけると赤くただれてヒリヒリと痛みます。 小水疱型…足の裏やふちに小さな水ぶくれができます。かゆみがあり、かくと増えて、やがて乾燥してかさぶたができます。 角質増殖型…足の裏全体の皮膚が硬く厚くなってカサカサしてきます。皮がむけてきますが、あまりかゆみはありません。 【水虫は足以外の場所にもできるの?】 白癬菌は手や爪、頭などにも同じような病気を引き起こします。たとえば、爪の場合、透明感や光沢がなくなり、厚くもろく なってしまいます。 【水虫はどうして治りにくいの?】 角質層は外からの刺激や雑菌から体を守るために強固にできています。しかし、いったん白癬菌が住み着くと逆に角質層が 白癬菌をガードしてしまい、その結果薬が浸透しにくく、なかなか死滅しないことが多いのです。 【水虫を完治させるためには?】 かゆみなどの症状が治まったとしても、白癬菌が生き続けている可能性は大きいのです。白癬菌が勢力を回復してしまわ ないように、根気よく治療を続けましょう。 【水虫にかからないように気をつけることは?】 ・清潔にしましょう! お風呂に入り、石鹸でよく洗って患部を清潔にしましょう。また、蒸れないように冷涼、乾燥にこころがけましょう。 ・マットやスリッパに気をつけましょう! 特にたくさんの人が出入りする場所でのお風呂場のマットやスリッパなどで感染するケースは多いといわれています。しかし、 これは傷がある場合やその後きれいに洗い流さなかった場合によくおこるといわれています。自宅においては、マットをまめに 洗い、よく干して乾燥させるとよいでしょう。また他の人が履いたスリッパを履くような場所では、靴下を履くとよいでしょう。 ・革靴は蒸らさないようにしましょう! ぴったりとした靴を履くようにしましょう。きつい靴やゆるい靴は蒸れやすいといわれています。また、1日履いた靴は1日 休ませるとよいでしょう。 2日続けて履いた靴には汗がたまっていることが多く、白癬菌が増えるには最適な環境になって しまいます。 |
| 痴呆について2 |
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前回から痴呆についてお話させていただいていますが、今回はどんな人に痴呆が起こりやすいか、また痴呆の予防法についてお話したいと思います。 人間の脳には左脳と右脳があります。左脳は言語、概念、論理的思考を司っていて、言葉を理解したり、計算や機械的な ものの分析や組み立てをします。一方右脳はイメージ、図形、認識力を司っていて、感性や想像力、感受性の脳と言われて います。痴呆になりやすいのは、右脳が開発されていない人です。理屈っぽく、優しい言葉もかけられず、ユーモアのない堅い 人で、若い頃から勉強や仕事ばかりしてきた人、趣味や交友もなく、生き甲斐のない生活を続けてきた人、音楽や絵に感動 しない人、指示待ちのロボット人間と言えばだいたい想像はつくかと思います。 そういった人が定年を迎えたり、子どもが手を離れると、多くの場合はあまり外出もせずに、やることもなく1日中ただテレビの 前でぼんやりと過ごすようなことになります。また、家族も感性がない人であることが多く、冗談や楽しい話のない冷たい 家庭がよりいっそう痴呆の温床になってしまいます。痴呆になりやすい素質を持った人が痴呆になりやすい生活をして、 なるべくして痴呆になるケースが多いのです。 では、どうすれば痴呆を予防することができるのでしょう? 右脳を刺激することが痴呆の予防に有効だと言われています。具体的な例は下記の通りです。また、一人でやるよりも、 夫婦や家族、友達と一緒の方が楽しめるし長続きするでしょう。痴呆が起こってしまってからでも遅くはありません。進行を 遅らせたり、ある程度の改善は期待できますので、積極的に行ってみて下さい。 ・音楽を聴いたり、弾いたり、歌ったりする。 ・絵を描いたり、鑑賞する。 ・散歩をする。 ・短歌や俳句、詩を作ったり、読んだり、鑑賞する。 ・ペットを飼う、植物を育てる。 ・お茶や書道、民踊などのお稽古ごとをする。 ・ゲートボールやダンス、水泳など、スポーツをする、スポーツを観戦する。 ・オセロやトランプ、花札、麻雀、将棋、パズルなど、ゲームをする。 次回は痴呆になってしまった場合の対処法についてお話したいと思います。 |