2001年5月号
 院長より   
 
 気温の差が激しく、体調を崩しやすい季節もやっと終わり、また今年はかなり花粉量が多く、苦しんだ方も多かったと存じますが、一安心されている方も多いと思います。

 名古屋市長は再選されましたが、総理大臣が替わり、改革が期待されています。皆様方が暮らしやすいように変わっていくことを願っているところですが、高齢者にも応分の負担をしていただく等の新聞報道を見ると先行きにまだ不安があるように感じています。先日ある市の市会議員と話をする機会がありましたが、真剣に凋落著しい町の商店街の活性化に向けて熱い思いを述べられていたのがとても印象に残りました。自分たちの町をどう安心して暮らしていける町にしていくのか、その為には住民個々が待ちの将来を考え、私利私欲を越えてどう協力していくべきか、などを話していらっしゃいました。住んでいる町の住民同士がお互いを知り、助け合っていく姿勢がもっとも重要であるという考えには大賛成ですが、その中で私ども医療機関が果たせる役目を考えさせられました。地域の皆様の健康を守り、健康を増進していくのが私どもの役目と思っていましたが、それだけでは充分ではなく、いざ天災などが起こった時、それぞれの家庭の家族構成から、持病などを含めてきちんと把握していることこそ地域に根ざす医療機関の役割だと知らされました。このことをふまえてますます地域に必要とされる医療機関となるよう職員一同一丸となって努力していきますので、よろしくお願いいたします。 
 
  休日診療のご案内              
 今回は当院が休診日の時や、休日・深夜などの時間外に受診されたい際にはどうすればよいのか、ご案内します。

救急ガイド・・・急病の際には、まずかかりつけの医師に連絡しましょう。

北区休日診療所                                  

     
診療科目・・・内科、小児科
受付時間・・・午前9:30〜午後4:30

住所:北区下飯田町3-3-2
TEL:052-915-5351
*往診はいたしません


名古屋市医師会・休日急病診療所 夜間・深夜急病センター

 
診療科目・・・内科、小児科
受付時間・・・月曜日〜金曜日・・・ 午後7:30〜翌朝6:00
        土曜日       ・・・ 午後5:30〜翌朝6:00
        日曜日・祝日   
          及び 12/30〜1/3・・・午前9:30〜正午     
                     午後1:30〜午後4:30
                      午後5:30〜翌朝6:00
住所:東区葵1-4-38
TEL:052-937-7821
                     

なお、上記の医療機関以外で診察可能な医療機関がなく困った場合(深夜の内科・小児科以外の診療など)は、
救急医療情報センター・・・TEL052-263-1133におかけ下さい。
診療可能な医療機関を紹介していただけます。
 

  心理室より          
 
 先回から育児不安についてお話ししておりますが、今回は育児不安の解決法と、豆知識として癇の虫、夜泣きについてお話したいと思います。

【育児不安解決法〜ストレス解消が一番〜】
・子どもからなるべく離れる・・・子どものことを客観的に見られるように自分は十分に休息をとり、
                   家族に子どもの面倒を見てもらう等。 

・友人に外に連れて行ってもらう・・・外に出たくないかも知れませんが、近くの喫茶店などに行って、
                   友人と楽しい話で盛り上がってみましょう。
・夫と話し合う・・・子育ては2人でするもの。遠慮せずとことんコミュニケーションをとっていきましょう。
・専門家と話す・・・それでもどうしても体調が改善しなければ、医師に相談したり、カウンセリングを受けるなど
                      するのも良いでしょう。話すだけで楽になることもあります。

【豆知識】
「癇の虫」
 良く聞く言葉ですね。昔から日本ではよく泣く子や怒る子は「癇癪持ちだ」とか「癇が強い」等と言われ、「虫」をとるなどの風習まであるくらいです。この「癇」とは、自己主張が強く、神経質で興奮しやすい傾向のある子どもに多く見られる振る舞いです。このような性格は、自我の目覚めや反抗心にも関係しますので、早い子なら生後6ヶ月からみられ、2.3歳まであります。

「夜泣き」
 先回お話させていただいたように、夜泣きは赤ちゃんの体内リズムの一つでもあるのと同時に、知恵と感情の発達によるものでもあります。ですから、昼間にいつもと違うことがあって、その刺激が夜まで続いて興奮して夜泣きをしたり、逆に昼間に何もなくて、寝てばかりいたので夜になって「遊んで欲しい」と思って泣いたりすることもあります。赤ちゃんの生活リズムや気持ちを考えて対策を練ってみましょう。 

  気管支喘息          
 
【血液検査について】

 喘息やアトピー性皮膚炎で経過の長く症状の著しい患者さんには、アレルギーがどの程度のものか、その原因は何かを知るために血液検査を行うことがあります。また、特定の疾患のために内服薬をずっと続けておられる患者さんにも、定期的に血液の検査を行う場合もあります。お薬の副作用は実際は非常にまれですが、診察だけでは分からない副作用の出現を予防するためです。
 お子さんの場合、採血は大きな心理的負担をかけます。場合によっては幼いお子さんでも、ある程度は理解できるように説明してあげる方が良いでしょう。血液検査を予定されたら、あらかじめ「我慢するのは今日だけ」と十分に説明してあげてください。病院に行くたびに痛いことをされる、という間違った認識を育てないようにしましょう。
 「血液検査」と一口に言っても非常に多くの種類がありますが、アレルギー疾患の患者さんに行う血液検査としては、一般に次のようなものがあります

1.血液学的検査
 白血球の数や貧血の程度、また出血を止める働きのある血小板の数を測定する検査です。
 感染症を伴い発熱をしている時など白血球の数に変化が出ます。またその程度によって感染症の重度を考えます。
 白血球は更に細かく分類され、その中でも好酸球の数とアレルギーは非常に関係が深いとされています。
 好酸球の増加が見られたときには、喘鳴や湿疹の原因にアレルギーの関与を強く疑います。

2.免疫学的検査
 免疫とは、細菌やウイルスが体に進入してきた時に体を守る働きの事をいいます。
 体には様々な免疫反応があり、その多くは免疫を担当するたんぱく質である「免疫グロブリン.Ig」というものが関わっています。
 免疫グロブリンを細かく分けると、IgG、IgA、IgMそしてIgEなどに分けられます。


IgEについて
 免疫グロブリンは、免疫反応の種類によってそれぞれの働きがちがいます。
 喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などでは、IgEの関与が重視されています。
 アレルギー疾患では、一般に罹患期間が長いほど上昇する傾向があるといわれています。
 しかし、高い数値を示しているから重症であるとは限りません。
 低値でも難治性の喘息の方もおられます。また年少時では低値でもアレルギーの関与を否定できない場合があります。

RAST(特異Ig検査)について
 RAST検査とは、例えば家のホコリやダニ、卵白、牛乳などの特定のアレルギーとなりうるものに反応するIgEがどれくらいある かを調べるものです。
  一般にアレルギーの血液検査といえばこの検査を示している事が多いかと思います。
 例えば、喘鳴を繰り返すお子さんにこの検査を行い、ダニやホコリに反応するIgEが高ければ、喘鳴の原因は家のダニやホコリ も原因であろうと説明する事になります。
 調べられる項目は非常に多く、その他にもネコやイヌのフケ、花粉、カビ、ソバなどもあります。
 もしも日常生活でこれが原因ではと思われるものがありましたら、なんでも遠慮なくお話してください。
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