窓の外を眺めれば、木々の若葉が鮮やかな光を放ち、爽やかな風が吹き抜ける季節となりました。皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
新年度という大きな変化の波が押し寄せた4月が過ぎ、大型連休(ゴールデンウィーク)にさしかかった今、ようやく一息ついている方も多いことでしょう。しかし、この「一息」つく瞬間にこそ、心身のバランスを崩しやすいのが5月という時期の特徴でもあります。
古くから「五月病」という言葉がありますが、これは単なる気分の落ち込みだけではありません。4月に新しい環境へ適応しようと張り詰めていた緊張の糸が、連休という休止符をきっかけに緩み、自律神経の乱れとして現れるものです。体がだるい、眠れない、食欲がないといった不調は、心身からの「少し休んで、リズムを整えて」という大切なサインです。決してご自身の気合が足りないわけではありません。まずは、これまで頑張ってきたご自身を労わってあげてください。
さて、近年の5月は、爽やかさの一方で「初夏の暑さ」への警戒も必要になってきました。5月はまだ体が暑さに慣れていない「暑熱順化」の途上にあります。真夏のような気温になる日もあり、体が熱をうまく逃がせず、熱中症のリスクが意外なほど高まります。 この時期におすすめしたいのは、本格的な夏が来る前に「汗をかける体」を作っておくことです。無理のない範囲でのウォーキングや、シャワーだけで済ませず湯船に浸かる入浴習慣は、自律神経を整えるとともに、暑さに強い体づくりに繋がります。喉の渇きを感じる前に、こまめな水分補給を心がけましょう。
また、5月の旬の食材には、心身を癒やすパワーが秘められています。例えば、初鰹に含まれる良質なタンパク質やビタミンB群は疲労回復を助け、新じゃがいものビタミンCはストレスへの抵抗力を高めてくれます。自然の恵みを食卓に取り入れることも、立派な養生の一つです。
当院は、皆さまがこの移ろいゆく季節を笑顔で過ごせるよう、医療の面から精一杯サポートさせていただきます。もし、心身にささいな違和感や不安を感じることがあれば、どうぞ遠慮なくスタッフへお声がけください。
